東日本大震災においては,学校職員が避難所対応で手腕を発揮したことから,学校の避難所としての価値が高まったと評価されています。しかし,人間が持つ責任感や使命感だけで避難所としてふさわしい場所だという結論を導き出すには無理があります。
それは,学校職員が避難所対応に追われることで,児童生徒の安否を確認し,教育活動を再開するという本来の使命を果たせなくなる可能性があるからです。
 学校が避難所となる以上,どちらを取るかという選択に迫られるわけですが,どちらを取るか,あるいは両立できる解決策はあるのか,現場からの意見を発信することが必要だと思います。