わりと時間のかかる仕事のひとつに,
「通常の勤務時間の変更割振り簿」の
作成がありますよね。

事務提要に書いてあるものの,
「割振り単位期間(毎4週間)」の確認が
ちょっと億劫だったり...

そこで今回は,「割振り単位期間」を
エクセルに計算させてラクしよう!というネタです。
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▼今日が属する割振り単位期間の開始日を求める計算式

=今日の日付-MOD((今日の日付-38458),28)+1

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38458 とか 28 って何?
なんで,最後に1を足すの? 

という疑問がわいてくると思いますので,
以下に,説明をしていきます。

実は,エクセルでは,
日付を1900(明治33)年1月1日から始まる
数値で表しています。
ですから,日付の計算もできます。

例えば,割振り単位期間(毎4週間)の
開始日である 平成17年4月17日 は,
エクセルでは 38459 と表します。
これを表示形式の設定によって,
平成17年4月17日と表示しているのです。

これが分かると,今日の日が属する
割振り単位期間が計算できてしまいます。
では,さっそく計算してみましょう。

今日は平成30年8月2日だとしましょう。
(エクセルでは 43314 になります。)

まず,割振り単位期間が始まってから
今日までが何日あるかを計算します。

ここで気を付けることは,
割振り単位期間開始前の期間を省くため,
前日の平成17年4月16日を引くことです。

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 平成30年8月2日-平成17年4月16日
= 43314-38458 = 4,856日

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割振り単位期間の開始日から今日までは,
4,856日ということになります。

次に,割振り単位期間は
7日×4週=28日で1周期ですから,
平成17年4月17日から今日までの日数を
28日で割ります。

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4,856日÷28=173周期と余り12日

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ここで,余りの12日に注目すると,
今日(平成30年8月2日)は,
今日の属する割振り単位期間が始まってから
12日目ということが分かります。

※ エクセルで余りを求める関数が,
MOD関数です。

すると,今日(平成30年8月2日)の属する
割振り単位期間の開始日は
今日から11日前ということになりますから,
1日誤差が生じます。

そこで,誤差を修正するために,
最後にプラス1します。

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 平成30年8月2日-12日+1日
=43314-11
=43303
=平成30年7月22日

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よって,平成30年7月22日が,
割振り単位期間の開始日と分かります。


次に,割振り単位期間は28日周期ですから
開始日から27日後が,割振り単位期間の終了日になります。

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 平成30年7月22日+27日
=43303+27
=43330
=平成30年8月18日

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平成30年8月2日が属する割振り単位期間は,
平成30年7月22日から平成30年8月18日までということが計算で求められました。

いかがでしたでしょうか?

今回の計算で,「今日の日付」を,
宿泊を伴う引率行事の最初の日に置き換えれば,
「通常の勤務時間の変更割振り」
に応用できます。

皆様も,ぜひ,トライしてみてください。

(あれ? この制度って,仙台市は
 引き継いでいるのかな...?)