2.24日本教育事務学会地域研究集会に
参加しました。
テーマは,「世代交代をどう乗り越え,
未来につなぐのか」でした。
その自由研究発表や研究協議の中で,
私が注目したキーワードは次の3つです。
(1)ロールモデル,(2)組織,(3)行動
参加しました。
テーマは,「世代交代をどう乗り越え,
未来につなぐのか」でした。
その自由研究発表や研究協議の中で,
私が注目したキーワードは次の3つです。
(1)ロールモデル,(2)組織,(3)行動
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ロールモデルと言うのは,
「あの人のようになりたい」と言った,
自分にとっての模範のことです。
教育課程と学校予算との密接な連携に
こだわってきた平成15年度以降の研究は,
宮前貢氏,浅川晃雄氏の実践が,
私たちのロールモデルだったと言えます。
宮前氏は,福島県公立小学校長時代に,
年間指導計画に,単元で使用する教材を
記入し,評価する実践をされた方です。
浅川氏は,元東京都公立学校事務職員で,
教材の質を高めるために「公費と私費の
負担区分」を作った方です。
宮城支部では,両氏の実践をモデルに
PCで予算要求システムを作りました。
(平成20年度全国大会福島大会で発表)
ただ,さまざまな事情により,
普及させることができませんでした。
その後,アナログ作業に戻りますが,
「教材一覧」を作り,教員と共に実践し,
研究を進めてきました。
ここで特に重視していたことは,
事務職員だけで作るのではなく,
教員と一緒に作り上げることでした。
(平成24年度全国大会茨城大会で発表)
その後,より簡便な手続きを目指し,
校内予算要求に 公費と私費の負担区分 を
利用することを考えました。
(平成28年度全国大会山形大会で発表)
私たちは,これらの研究実践によって,
学校で働く事務職員のロールモデルを
提示してきたものと考えられます。
しかし,学校教育法の一部改正により,
私たちの職務規定が変わりました。
今まで提示してきたロールモデルが,
通用する部分と通用しない部分が
あるかもしれません。
以前も述べましたが,私たちの研究では,
「つかさどる」=「マネジメントする」と,
置き換えて考えることにしています。
マネジメントする人はマネジャーですね。
これからは,マネジャーとして活躍する
事務職員のロールモデルが必要です。
では,マネジャーとは何でしょう?
P.ドラッカーは,マネジャーとは,
「組織の成果に責任を持つ者」と
定義しました。
学校の場合,「成果」と言ったら,
「子どもたちの幸せ」になるでしょう。
もう少し詳しく言うならば,
子どもたちに学習の成果が表れること,
そして,子どもたちが安全に安心して
学校生活を送れることでしょうか。
私たちは,それらを実現するために,
校長,副校長・教頭,主幹教諭と共に,
トップマネジメントを担うことになります。
トップマネジメントという言葉には,
校長が一人で担うイメージがありますが,
P.ドラッカーは,トップマネジメントは,
チームで行うべき仕事と述べています。
そして,トップマネジメントのメンバーは,
それぞれの担当分野において,最終的な
決定権を持たなければならないそうです。
私たちは,校内すべての事務を見渡して,
その中のムリ・ムラ・ムダを解消する
責任と権限をもつ人ということになります。
そのためには,他の職員が担当している
事務について,自分は担当していなくても,
その内容を知っておく必要があります。
その中に,過去の実践を織り込んでいく,
高度な知見も必要になりそうです。
少し難しいかもしれませんが,それこそが,
私たちにとっての新しいロールモデルに
なるのかもしれませんね。
(次号へ続く)
【参考文献】
◇P.F.ドラッカー「マネジメント【エッセンシャル版】―基本と原則」上田惇生編訳,ダイヤモンド社(2001年)
◇宮前貢・浅川晃雄・川崎雅和共著「カリキュラム経営を支える学校事務」学事出版(2006年)
ロールモデルと言うのは,
「あの人のようになりたい」と言った,
自分にとっての模範のことです。
教育課程と学校予算との密接な連携に
こだわってきた平成15年度以降の研究は,
宮前貢氏,浅川晃雄氏の実践が,
私たちのロールモデルだったと言えます。
宮前氏は,福島県公立小学校長時代に,
年間指導計画に,単元で使用する教材を
記入し,評価する実践をされた方です。
浅川氏は,元東京都公立学校事務職員で,
教材の質を高めるために「公費と私費の
負担区分」を作った方です。
宮城支部では,両氏の実践をモデルに
PCで予算要求システムを作りました。
(平成20年度全国大会福島大会で発表)
ただ,さまざまな事情により,
普及させることができませんでした。
その後,アナログ作業に戻りますが,
「教材一覧」を作り,教員と共に実践し,
研究を進めてきました。
ここで特に重視していたことは,
事務職員だけで作るのではなく,
教員と一緒に作り上げることでした。
(平成24年度全国大会茨城大会で発表)
その後,より簡便な手続きを目指し,
校内予算要求に 公費と私費の負担区分 を
利用することを考えました。
(平成28年度全国大会山形大会で発表)
私たちは,これらの研究実践によって,
学校で働く事務職員のロールモデルを
提示してきたものと考えられます。
しかし,学校教育法の一部改正により,
私たちの職務規定が変わりました。
今まで提示してきたロールモデルが,
通用する部分と通用しない部分が
あるかもしれません。
以前も述べましたが,私たちの研究では,
「つかさどる」=「マネジメントする」と,
置き換えて考えることにしています。
マネジメントする人はマネジャーですね。
これからは,マネジャーとして活躍する
事務職員のロールモデルが必要です。
では,マネジャーとは何でしょう?
P.ドラッカーは,マネジャーとは,
「組織の成果に責任を持つ者」と
定義しました。
学校の場合,「成果」と言ったら,
「子どもたちの幸せ」になるでしょう。
もう少し詳しく言うならば,
子どもたちに学習の成果が表れること,
そして,子どもたちが安全に安心して
学校生活を送れることでしょうか。
私たちは,それらを実現するために,
校長,副校長・教頭,主幹教諭と共に,
トップマネジメントを担うことになります。
トップマネジメントという言葉には,
校長が一人で担うイメージがありますが,
P.ドラッカーは,トップマネジメントは,
チームで行うべき仕事と述べています。
そして,トップマネジメントのメンバーは,
それぞれの担当分野において,最終的な
決定権を持たなければならないそうです。
私たちは,校内すべての事務を見渡して,
その中のムリ・ムラ・ムダを解消する
責任と権限をもつ人ということになります。
そのためには,他の職員が担当している
事務について,自分は担当していなくても,
その内容を知っておく必要があります。
その中に,過去の実践を織り込んでいく,
高度な知見も必要になりそうです。
少し難しいかもしれませんが,それこそが,
私たちにとっての新しいロールモデルに
なるのかもしれませんね。
(次号へ続く)
【参考文献】
◇P.F.ドラッカー「マネジメント【エッセンシャル版】―基本と原則」上田惇生編訳,ダイヤモンド社(2001年)
◇宮前貢・浅川晃雄・川崎雅和共著「カリキュラム経営を支える学校事務」学事出版(2006年)